七五三 祝着(五つ身裁)

大人物の小紋の着物から、

三歳の七五三と七歳の七五三に着用できるようなお仕立てです。

最近の7歳の七五三の仕立ては

大人と同じ本裁ちという作り方をする事が多いので、

一瞬、どうかなぁ・・・??・・・と思ってしまいましたが、

大丈夫。

子供物には色々な仕立て方があります。

洗い張りをして、仕立て替えです。


どうしても元の着用汚れや色褪せ等が、多少あるので、生地のやりくりを考えます。

上前の身頃や衽だった所は下前(隠れる方)の前身頃に

下前身頃だった部分を上前身頃にして、元の両袖を後ろ身頃に

後ろ身頃だったところは袖に・・・。

内揚げの位置ではいでギリギリでしたが何とかなりました。

最後の大人物の着物の姿。

七歳の時にも着用できるように袖は長めなので、袖にも揚げをして

肩、腰の揚げは二重揚げです。

御祖母様の小紋の着物が、可愛いお孫さんの晴れ着に生まれ変わりました。

一緒に作った被布の残り生地で、伊達衿分の生地もとれたので、

被布とお揃いの伊達衿です。

さらしの肌襦袢に半衿を付けて

画面ではわかりにくいですが、銀糸のはいった柄です。

半衿は、もう着用しないという、大人の長襦袢から取らせて頂き、

その長襦袢の袖で子供の長襦袢の袖を作り、うそつき襦袢のようにする予定でしたが、

お子様が少しでも軽くなるように、三歳の時は袖を付けずに肌襦袢のみで、

七歳で利用して頂けたらと、七歳用の肌襦袢と長襦袢の袖も作らせて頂きました。

残りの長襦袢の生地で、七歳の腰巻も出来るので、7歳七五三の下着は安心です。


七歳の時には帯や小物で、着姿も又、違った雰囲気になると思います。


やりくりを色々考えて、生地の行き場が決まると嬉しいです。

ありがとうございました。



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