暖かい色合の、紬の着物。
袷仕立に、お仕立てさせて頂きました。
織り目模様、一段ずらして市松のように配置です。
そろえる事も出来ますが、全部横並びに同じ柄が並ぶより、動きがあって
紬の雰囲気にあっている気がします。
紬の生地にもよりますが、大島や目の詰まった紬の生地は
湿気で縮んでしまう事がほとんどないので、
よっぽど好みの八掛があれば別ですが、紬の着物には
紬生地の八掛を付けています。
保管の状態や、着用時の天候や汗などの湿気で
縮んで詰まってしまうのは胴裏なので、胴裏は緩めに付けています。
胴裏にも詰まりやすい生地と、そうでない生地、色々な生地があり、
緩みの量はその生地の性質を見ながら、加減しています。
しっかり生地を詰めてから仕立てても、一回の着用で、
表が、ぶかぶかにかぶるほど生地が詰まってしまう事もありますので・・・。
八掛は、同系色ではない落ち着いた明るめの色を、選ばれました。
表からは少ししか、見えない八掛なのですが、
付ける色で、着物の雰囲気が変わるので、色選びは楽しいです。
お着物の出番が来る日が楽しみです(^^)
ありがとうございました。
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